2026年9月 今月のひと言

― 防災の日に、“まず整えるべきこと”を見直す ―

 9月1日は防災の日です。地震・風水害・停電・感染症など、事業継続を揺るがすリスクは年々増えています。BCP(事業継続計画)というと難しく感じられますが、まずは“最初に整えるべきこと”を決めるだけでも、緊急時の行動が大きく変わります。

 第一に整えるべきは 従業員の安否確認体制 です。 「誰に・どの手段で・いつまでに報告するか」を決めておくことで、混乱を防ぎ、次の判断にスムーズにつながります。電話・SMS・チャットなど、連絡手段を一つに統一するだけでも実効性が高まります。

 次に、非常時でも止めてはいけない業務を決めておくことが重要です。 災害時は人手も設備も限られるため、すべての業務を守ることはできません。 そこで、

  • 顧客・取引先に迷惑がかかる業務(例:納期に関わる対応)
  • 資金繰りに影響する業務(例:受発注・請求処理)
  • 従業員の生活に直結する業務(例:給与計算)

といった観点で「最低限続けるべき業務」を絞ることで、緊急時の判断が明確になります。

BCP策定を進めたい中小企業の方には、独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)による無料支援も用意されています。ジギョケイ(事業継続力強化計画)の策定支援や相談窓口があり、初めての企業でも取り組みやすい内容です。(「ジギョケイの策定支援」 で検索してみてください)

 防災の日を機に、安否確認と優先業務の整理から、無理のないBCPづくりを始めてみませんか。

 2026年8月 今月のひと言

― 熱中症対策 ―

仕事中は、のどが渇く前の水分補給が基本です。室温28℃を超えるとリスクが高まるため、エアコンと扇風機を併用して空気を循環させましょう。強度の高い作業や長時間のPC業務では、短い休憩をこまめに取り、疲労を溜めないことが労災予防につながります。

通勤途中は、日傘・帽子・日陰ルートの活用で体感温度が大きく変わります。歩き始めの5分は体温が上がりやすいため、ゆっくり歩き始めることが大切です。前日の疲労や、満員電車の熱こもりもリスクとなるため、朝の体調チェックと電車ではなるべく風の通る位置の確保を意識しましょう。マスク着用時は体温が上がりやすいため屋外では柔軟に調整し、水分を携帯する習慣を。汗をかいた後の急な冷房は体調を崩しやすいため、羽織り物で調整すると安心です。

日常生活では、睡眠不足が最大のリスク要因です。朝食で水分・塩分を補い、入浴はぬるめにして体温を上げすぎないようにしましょう。高齢の家族や子どもは自分で気づきにくいため、周囲の声かけが予防につながります。

酷暑の8月、環境・体調・働き方の3つを整えて、どうぞ健やかにお過ごしください

2026年7月 今月のひと言

 先日、宅配便が届かず問い合わせをしたところ、応対したのはAIでした。はい・いいえで進む効率的な仕組みで便利ではあるものの、どこか味気なさが残りました。便利さが進むほど、人の温度を求める気持ちが強くなるのかもしれません。

 一方で、最近は「一億円貯めてFIREしたものの、あり余る時間を上手く使えない」という記事を目にします。自由を得たはずなのに、日々の張り合いが薄れ、孤立を感じる人も少なくないようです。

 AIが進化し、働き方が変わる今だからこそ、やはり人との交流が心の支えになります。会社でも、ちょっとした声かけや相談が職場の風通しを良くし、働く力になります。効率化と同じくらい、コミュニケーションを大切にしていきたいものです。

2026年6月 今月のひと言

10月から、カスタマーハラスメントへの対応が事業主の義務になります。 カスハラはBtoCだけでなく、取引先企業の担当者などBtoBの場面も対象とされています。

どんな言動が問題になり得るかは、会社ごとに少しずつ異なります。 そのため、「自社ではどんな言動が問題になり得るのか」を今のうちから話し合い、整理しておくことが大切です。

「まだ先のこと」と思わず、10月までに自社に合ったマニュアルを整えておくと安心です。

2026年5月 今月のひと言

デジタル庁が公開した「G ビズポータル(アル
ファ版)」を試しに触れてみました。補助金関係の情報は
内容まで確認できる一方で、手続き部分は根拠条文のみ
の表示にとどまり、これから全体の整備に期待したいと
いう印象です。それでも、行政手続きのデジタル化が加速
する時代、G ビズの仕組みに少しずつ慣れていくことは避け
て通れないのだろうと感じました。 
税理士・社労士に委託している通常の申告・届出業務
では、原則として事業者ご自身のGビズIDは不要です。
ただし、補助金申請や一部の行政サービスを利用する際
には、事業者名義のIDが求められるケースがあります。今
後の制度拡大を考えると、取得しておくと安心かもしれませ
ん。弊所もまだ取得しておりませんが近いうちに取得しようと
思います 。

2026年4月 今月のひと言

新年度を迎えました。桜が満開、 その明るい景色に触れると、気持ちが少し軽くなり、自然と前向きな思いが湧いてきます。 

しかしながら、イラン情勢に伴う原油価格の高騰や物価上昇など、経営環境には多くの不安要素があります。 

 先行きが読みづらい状況が続く中、日々の判断に慎重さが求められている方も多いのではないでしょうか。

 とはいえ、私たちはコロナ禍という大きな困難を乗り越えてきました。 あの経験は、変化の大きい環境でも事業を継続し、前へ進むための確かな経験になっているはずです。

また、世界では依然として不安定な情勢が続く地域もあり、日常を守ることすら難しい状況に置かれている人々もいます。 そうした現実を思うと、事業の継続、将来の方向性について考えることができる環境にあることは、改めて意識しておきたい点だと感じます。

不透明な状況ではありますが、できることを一つずつ積み重ねていくことが大切であると考えています。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

2026年3月 今月のひと言

道路交通法の改正に伴い、2026年4月1日から自転車の交通違反にも自動車と同じ「青切符」制度が導入されます。信号無視や一時不停止、ながらスマホなど、これまで注意にとどまっていた行為にも反則金が科されるようになり、取り締まりがより明確になります。警察庁によると、自転車乗車中の死亡・重傷事故の約4分の3に法令違反が関係しているとされ、事故抑止のためにもルール遵守が重要視されています。

 今回の制度改正は、罰することが目的ではなく、安心して自転車を利用できる環境づくりを進めるためのものです。

職場としては、①自転車通勤の方への交通ルールの周知➁雨天時の代替手段の案内③業務で自転車を使う場合の社内ルールの確認といった取り組みが、事故防止につながります。改めて交通ルールの共有と安全意識の向上に努めてください。