2026年4月 今月のひと言

新年度を迎えました。桜が満開、 その明るい景色に触れると、気持ちが少し軽くなり、自然と前向きな思いが湧いてきます。 

しかしながら、イラン情勢に伴う原油価格の高騰や物価上昇など、経営環境には多くの不安要素があります。 

 先行きが読みづらい状況が続く中、日々の判断に慎重さが求められている方も多いのではないでしょうか。

 とはいえ、私たちはコロナ禍という大きな困難を乗り越えてきました。 あの経験は、変化の大きい環境でも事業を継続し、前へ進むための確かな経験になっているはずです。

また、世界では依然として不安定な情勢が続く地域もあり、日常を守ることすら難しい状況に置かれている人々もいます。 そうした現実を思うと、事業の継続、将来の方向性について考えることができる環境にあることは、改めて意識しておきたい点だと感じます。

不透明な状況ではありますが、できることを一つずつ積み重ねていくことが大切であると考えています。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

2026年3月 今月のひと言

道路交通法の改正に伴い、2026年4月1日から自転車の交通違反にも自動車と同じ「青切符」制度が導入されます。信号無視や一時不停止、ながらスマホなど、これまで注意にとどまっていた行為にも反則金が科されるようになり、取り締まりがより明確になります。警察庁によると、自転車乗車中の死亡・重傷事故の約4分の3に法令違反が関係しているとされ、事故抑止のためにもルール遵守が重要視されています。

 今回の制度改正は、罰することが目的ではなく、安心して自転車を利用できる環境づくりを進めるためのものです。

職場としては、①自転車通勤の方への交通ルールの周知➁雨天時の代替手段の案内③業務で自転車を使う場合の社内ルールの確認といった取り組みが、事故防止につながります。改めて交通ルールの共有と安全意識の向上に努めてください。

2026年2月 今月のひと言

 

子どもたちが安心して過ごせる社会をつくるための取り組みが、このところ少しずつ広がっています。そのひとつが、日本版DBS(性犯罪歴確認制度)に参加する事業者が使える「こまもろうマーク」です。フクロウをモチーフにしたこのマークは、子どもを守る姿勢をわかりやすく示すもので、保護者にとっても安心の目印になります。中小企業にとっては、地域の方々からの信頼を高めるきっかけにもなり、日々の事業活動にそっと寄り添う存在になりそうです。

また、「子ども・子育て支援金制度」も新しく始まります。医療保険制度を通じて子育て支援の財源を確保する仕組みです。企業と個人に新たな保険料負担が発生しますが、少子化が進む中で、未来の働き手を育てるために社会全体で支えていくことは、大切な視点です。子育てに理解のある企業であることは、従業員の安心感や働き続けやすさにもつながり、中小企業にとっては人材の定着や採用力の向上にも結びついていきます。

子どもの安全を守る仕組みと、育ちを支える仕組み。どちらも、未来を大切にするための優しい一歩です。

2026年1月 今月のひと言

「失業保険の申請サポートをめぐるトラブルに注意~国民生活センター・東京労働局が注意喚起」という記事を先日読み、制度を取り巻く環境の変化を実感しました。インターネットの普及により情報が手軽に得られる一方、「受給額が増える」といった誤解を招く情報や不適切な申請サポートによるトラブルも増えています。

私自身、社会保険労務士として開業して25年になりますが、現在は失業保険(正式には雇用保険基本手当)の申請も電子申請が主流です。以前は、手書きの申請書をハローワークの窓口に提出していました。その提出は、窓口でも電子申請でも、事業主か社会保険労務士に限られています。よって、第三者が「申請サポート」と称して手続きを代行することは制度上できず、そもそもそのようなサービスは存在し得ない仕組みになっています。

雇用保険は、離職者の生活と再就職を支える公的制度であり、給付額や期間は退職理由や雇用保険の加入状況などに基づき、法律に則って適正に決定されます。外部のサポートによって増額されることはありません。

労働者の安心を守るためにも、制度の正しい理解と公的機関を通じた手続きが重要です。ご不明な点があれば、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

本年も人事・労務のご支援に邁進してまいります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2025年12月 今月のひと言

2025年も残り1ケ月となりました。

 今年は大阪・関西万博が開催されました。開幕前は評判が芳しくなかったものの、開幕後は徐々に評価は高まり、マスコット「ミャクミャク」の人気も急上昇しました。私も足を運びました。入場できたパビリオンは限られていましたが、大屋根リングを見上げ、歩き、その内側で各国のパビリオンが一体となる光景を体感できたことで、万博に参加した充実感を十分に味わえました。

 大屋根リングを支える木架構は、清水寺などの伝統的な日本建築に見られる「貫接合」を最先端の木造技術で実現しており、日本の木造技術の底力を改めて感じました。

 ところで「技能五輪」をご存じでしょうか。技能五輪は原則23歳以下の青年技能者が参加し、全国大会や国際大会で多様な職種の技能を競い合う「技能者版オリンピック」です。若者に挑戦の場を与え、技能向上を促すとともに、技能尊重の文化を社会に広げることを目的としています。国際大会では世界最高水準の技能を競い合い、国際交流や日本の技術発信の場にもなっています。技能五輪は単なる競技大会ではなく、未来を支える人材育成の舞台であり、社会全体を豊かにする教育・文化的イベントでもあります。

 私は、こうした技術力を高める場である技能五輪が、大阪・関西万博のようにもっと注目される存在になってほしいと願っています。万博が世界に未来社会のビジョンを示したように、技能五輪もまた若者の挑戦を通じて技術力と未来を支える人材育成の可能性を世界に発信する大会です。

多くの人々に認知され、支持されることで、若者たちは挑戦に誇りを持ち、技術の研鑽をさらに進めていきます。その歩みは日本の技術力を高め、未来を切り拓く大きな力となります。

(ご参考)技能五輪全国大会 : 中央職業能力開発協会(JAVADA

 本年もブログをみてくださりありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年11月 今月のひと言

先月、自民党高市早苗総裁が、日本の内閣制度創設1885年以来、初の女性首相に就任しました。

世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表する「Global Gender Gap Report」(*世界男女格差報告書)によるジェンダーギャップ指数、日本の今年の順位は、148カ国中118位(2024年同位)です。特に、政治・経済分野の改善が遅れている状況です。

このような状況の国で、女性が政治のトップになったことは、とても意義あることです。 他国と比較して、議員や経営者が少ないのは、高度経済成長期に定着した「男性は外で働き、女性は家を守る」という家族形態の影響があるのではないでしょうか。しかし、現代は共働き、生涯独身等、家族の形態は、個人の選択に委ねられ多様化しています。

政治や経済分野で活躍したい、関わってみたいと望む女性が増え、そして男性と同等の機会を与えられる日本になることを期待します。m

 

2025年10月 今月のひと言

ようやく秋を感じる気候となりました。今夏は特に湿度の高さが辛かったです。

数年前までは、地球温暖化への影響を意識して「エアコン温度は〇度に設定

しましょう」でした。今は、熱中症予防のため「迷わずエアコンを使用しましょう」

に変わりました。暑さが、身体へ危険なほどの負荷になっていることが判ります。

将来、酷暑の時期は、自分のアバター(人間型ロボット)が本人に代わり、外

出し、日常の買物や、ひいては仕事もこなす時代がやってくるのかもしれません。

 その時代の「労働法」どうなっているのかな